今回はGibsonのナットを測ってみました。
※「ナットを交換する」にあたり、本来測るべき場所は「ナットを外した、ギター本体のスリット部分」だと私は考えます。
そして私は素人です。
繊細な部分ですし、私なら交換する際は材質だけ指定して、プロに任せます。
すべては自己責任でお願いします。
以下は、“もし私が自分でナット交換をするなら”、どの部分を基準としてサイズを測るか?です。
(想定はGibson系)
計測場所(最大値):ギター本体のナットを接着するスリット底面
- 幅:ナットと指板が接する面の長辺の距離
- 厚さ:指板~ヘッド間の境界とする距離
- 高さ:ネックに対して垂直方向・指板に接する面の距離。
- 弦溝の高さ
画像は「どの一辺か?」の図解として見てください。
↓測定に使用したのはこのギター
ナットのサイズ測定:幅
ふと「ナット幅ってどこだっけ?」と思って書き始めた記事だけど、Gibsonのナット幅がだいたい「42~43㎜」と知っていた時点で、場所の目星がつかないのは嘘ですよね。
計測する場所は、指板に接する面の長辺。
指板・ネックの幅ともいえるので、ギターであれば概ね「35~50mm」

ナローネックとは
Gibsonにおける「ナローネック」は、ナット幅が概ね「40㎜以下」の個体を指すようです。
ナットのサイズ測定:厚み
指板とヘッドの境界線。

※注意:本来測るなら最も厚い場所。
上記画像のナットは面取り整形されているので、ロッドカバー付近を見てのとおり、実際はもう少し分厚いです。
ナットを「0フレット」として機能させるためにも、ナットはネック・指板に対して垂直でなければならないはずです。
(意図してずらす仕様もありますが)
「臨機応変に」は前提として、指板に接する面と底面の垂直は崩したくないので、もしナットの厚みを調整する必要があるのなら、私はとりあえずヘッド側の面から削ります。
弦溝加工
Gibsonだと、3弦と4弦を境に溝が「“ハ”の字」に切られていたりします。
メーカーにより個性がでるポイントでもあります。
「e-to-E」とは
「e-to-E」:1弦と6弦の間隔。
あまりネック幅に近いと弦落ちしやすくなります。
ちなみに6弦ギターの場合、『ブリッジサドルの「e-to-E」』を“5”で割った数値が「弦間ピッチ」です。

弦溝の中心線の間隔なので、この画像の「35.6mm」よりも少し狭い35㎜くらい。
ナットのサイズ測定:高さ
画像無し。
※溝切加工済の場合は、底面から弦溝までの高さも重要です。
S©ALETONE.のひとりごと
※単純作業と難易度は必ずしも同義ではないので、私ならプロに任せます。