丸くて可愛いものが堪らなく好きなscaletoneです。
今回はBIRKENSTOCK (ビルケンシュトック) のMONTANA (モンタナ)を厚底にし、かつシューレースを自作したお話です。
カスタムしたのは2017年前後で、当時ブログを書くとは思っていなかったので写真はあまり残っておりませんでした。
そこで、加工・修正した現在の写真を追加しておりますが、一部不快に感じる画像が含まれている場合がございます。ご容赦ください。
BIRKENSTOCKとは?
BIRKENSTOCKは、世界の靴ブランドトップ5に数えられ、世界で最も有名なドイツブランドのひとつでもあります。
1774年から2世紀半に渡り続く歴史の中で、足の医学に基づくフットベッド(インソール)の発明は、コンフォートシューズ分野の基礎を確立しました。
BIRKENSTOCKの特徴でもある、足のアーチを考慮しフィットするように作られた形状のフットベッドは、柔軟で深みがあり履く程に使用者の足に馴染ように作られています。
BIRKENSTOCK 公式ホームページより。
BIRKENSTOCK 公式ホームページはコチラ。
あくまでも私の主観ですが、日本では1990年頃から流行り始め、90年代末~2000年頃のコンフォートシューズブームにおいては、“trippen”・“CAMPER”と共にブームを牽引した中心的な存在です。 。
そしてその当時、BIRKENSTOCKの代表作となっていたのが“MONTANA”です。
カスタムの動機
見ての通りのド○ルドの足のようで、その可愛さに一目惚れして購入したのですが、アウトレット品特有の事情もあり、どうせイジるならもっと可愛く!との思いから。
また足の健康のためとは思いますが、BIRKENSTOCKのソールは他の靴に比べると減りやすいイメージがあったので、補強も兼ねています。(※BIRKENSTOCKではオールソールを含む修理も受け付けているそうです。)
もともと手持ちの靴のシューレースは必ずと言っていい程交換するのですが、今回に限らず白紐(デフォルト)が苦手ということもあり、どうせカスタムするなら靴紐も!というノリです。
メリットとデメリット
■メリット
DIYをはじめ、趣味全般に言えることですが、無駄なことを無駄に楽しんでいるだけなので、自己満足以外の何ものでもないです。
強いて挙げるなら、
- 自分好みにできる。
- 付け焼き刃的であっても、何かしら応用の利く技術は身に付く。
- 使える道具が揃う。
- SDGsにも貢献できる。(私の場合はただの貧乏性です)
- プロの方に対して敬意を払えるようになる。(個人差はあります。)
■デメリット
- 失敗しても自己責任。
- 後戻りできない。
- 途中でやめられない。
- 仕上がりはやはり素人仕事。
- 結果、プロに頼む方が安上がり。
- たとえアウトレットやセールで購入しても正規の価格に迫ってしまう。
- 拘れば当然出費は嵩む。
そして今回 最大のデメリットは、以下に挙げるコンフォートシューズとしての『BIRKENSTOCKの魅力』をことごとく潰している点です。
- 重くなる
- 靴底が堅くなる
- 太い革紐で足の甲が靴擦れを起こす。
- 結果、歩き方がおかしくなる。
==============閑話休題==============
デメリットは数え上げればキリがないですし、書けないこともあるかもしれません。しかしそれらデメリットと様々な後悔を乗り越えた先にあるのが、「自分らしさ」かな?と思っています。
オールソール
◇材料
・Vibramソール:定番の靴底メーカー。種類も豊富ですのでお好みで。東急ハンズで売ってます。
↓使用したのはコチラ
・EVAシート:ビーチサンダルにも使われる素材。東急ハンズで売ってます。最近は100均でも見かけます。厚さはお好みで。
・SHOE GOO:スケボーをされる方御用達の靴用補修剤 (私の地元だけかな?)。
削れた部分の肉盛りが目的ですので、靴が新品の場合は不要です。東急ハンズで売ってます。
SHOE GOO公式ホームページはコチラ。
◇道具
●G17(ボンド):ホームセンターで売ってます。個人的に慣れると一番使いやすい接着剤の1つ。強力で価格も安いですが透明でないのが難点。※用途は要確認!
色が気になる場合は“セメダイン・スーパーX ハイパーワイド” でも接着できたはずです。※異なる接着剤を決して混ぜないでください。
●ブラシ:ボンドを均一に塗るため。100均の使い捨て歯ブラシ(歯磨き粉が含まれていないもの)など。
●空研ぎ用紙ヤスリ:樹脂用が理想。
●ヤスリ用ブロック:持ちやすい大きさが一番ですが、100均の積み木にホッチキスなどで固定しても代用できます。
※ボンドを塗る前に、接着面の汚れはしっかり落とし、ヤスリでムラ無く表面を荒らしておくのがポイントです。
接着や塗装は“直に触れない”が基本ということもありますが、単純に汚れたくないので、ドラッグストアなどで売られている介護用手袋(ノンパウダー)をよく使っています。
●マスキングテープ:アッパーなどは傷・汚れ防止のために新聞紙・ビニール袋・マスキングテープなどで養生してください。
切ったり削ったりする場合、素人目にもわかる限界ラインがマスキングテープです。マスキングテープが傷んだら無理をして攻めない!というのが失敗しにくいコツだと思います。
●シューツリー:型崩れ防止のため。貼り付けたソールを固定する際、新聞紙と一緒に内側から隙間を埋めます。100均でも売ってます。
●ゴムハンマー・圧着ローラー:空気を抜きながらソールを貼り付けるため。ゴムハンマーは100均で売ってます。圧着ローラーは床・壁紙用や車用、レザークラフト用などありますが、今後別の用途でも使えそうなもので使い勝手の良さそうな物がいいと思います。(↓はレザークラフト用)
シューレース自作
◇材料
・Montanaはサイズにより紐の長さが異なるようです。
・今回製作するのはデフォルトより長めの約140cmなので、太さ:1mm・長さ:4mのものを準備。
※力加減にもよりますが、紐は編むと1/2くらいまで縮むので、その事も考慮して材料を集めてください。
・チャームや紐止め(カツラ/カシメ/ロープエンド)は手芸品店や東急ハンズで売ってます。
コードを1本ずつ髪用カーラーに巻き付けておくと絡みにくいです。
●手法はレザークラフトなどで用いられる“8本丸編み(呼称は様々)”。
●所要時間は10cm編むのに2時間かかったので…やり直しも含めると途方もない時間。
※当時は持っていませんでしたが、作業効率・時間短縮・力加減からくる完成度の違いといった点で「組み紐ディスク」は必須です!
今後、別の目的で使用した記事を書きたいと思っておりますので、お時間が許すならその時はまた見てください。
その他の道具
●ルーター:製作時は未使用ですが、作業効率は格段に上がります。デメリットとしては不慮の事故を起こす可能性も格段に上がります。
●カッター
●エッチングばさみ
●ニッパー・プライヤー
ソールのはみ出した部分を“大まか”にカットするために使ったもの。エッチングばさみはプラモデル用です。板金(金切り)ハサミのほうが大きく切るにはいいかもしれません。(※どちらにしても用途外の使い方なので自己責任で!)
●ビニール紐
●板
●クランプ
●クリップ
など、必要に応じて。
最後に
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
もしボロボロになって捨てようかと悩んでいるお気に入りの靴があるのなら、ダメ元でカスタムしてみるのも楽しいかも知れませんよ?
自作とまでは言わないにしても、イメージの異なる靴底を貼るだけでもガラリと印象は変わります。プロに頼めばオールソールで1万円くらいですが、またそれは別のお話。
閲覧ありがとうございました。