2022年3月に発売されたOMEGA(オメガ)とSwatch(スウォッチ)によるコラボウォッチ「Swatch×OMEGA BIOCERAMIC MoonSwatch(バイオセラミック ムーンスウォッチ)」を今更ながらご紹介。
※Amazonへのリンクに関して:出荷元・販売元が【Amazon.co.jp】とは限りませんので、よくご確認ください。
このテーマは少し長い記事になりましたので、以下の4回に分けてお送りしております。
- 「Swatch×OMEGA BIOCERAMIC MoonSwatch」 -概要編-
- 「Swatch×OMEGA BIOCERAMIC MoonSwatch」 -購入編-
- 「Swatch×OMEGA BIOCERAMIC MoonSwatch」 -レビュー編-
- 「Swatch×OMEGA BIOCERAMIC MoonSwatch」 -カスタム編-
また記事を分割した都合上、重複する内容が含まれている場合がございます。ご了承ください。
はじめに
いよいよ本当の最後。「Swatch×OMEGA BIOCERAMIC MoonSwatch」おまけ回『カスタム編』です。
過去3回にわたり「Swatch×OMEGA BIOCERAMIC MoonSwatch」 についての記事を書いてきたわけですが、今この文章を読んでくださっている方というのは「ムーンスウォッチの購入を決心された方」もしくは「すでに購入されている方」がほとんどだと思われます。
ですので、今まで載せていた“おさらい”は極力省くつもりですので、「ムーンスウォッチとは?」や「購入方法は?」といった疑問に関しては、以前の記事から確認をお願いします。
↓過去3回は以下のリンクから↓
今回は「風防保護フィルムの貼り付け」や「ベルト交換」をテーマに書いていきますので、「風防の傷」や「ベルトの硬さ・デザイン」などで悩まれている方の参考になれば幸いです。
それでは「Swatch×OMEGA BIOCERAMIC MoonSwatch」おまけ回『カスタム編』始まります。
※“バンド”“ストラップ”など別の呼称もありますが、当サイトでは“ベルト”で統一します。
スウォッチ純正品
Q.ムーンスウォッチに対応した“スウォッチ純正品”の交換ベルトや風防保護フィルムはあるのか?という疑問について。
A.残念ながら、ありません。
スウォッチストアで確認したところ、ムーンスウォッチに対応した「スウォッチ純正品」の交換用ベルトというものは取り扱っていないそうです。
また風防の「保護フィルム」も同様に“スウォッチ純正品は無い”とのことでした。
購入の際、スタッフの方に「傷がつきやすいので、使用しない時は新品時に付いているフィルムを貼り直して保管してください」と言われた人もいるかもしれません。
オメガ純正品
スウォッチ純正ではないですが、「moonswatch」のオマージュ元は「OMEGA speedmaster」な訳ですから、本家スピードマスターのメタルベルトであっても取り付けることは可能だと思われます。
(※OMEGA・Swatchには未確認ですので、ご自身で確認してください)
愛情と敬意を持って「moonswatch」に「オメガ純正ベルト」を取り付け、グレードアップをはかる行為自体は素晴らしいと思います。
ただ私の場合、今回のベルト交換は“お財布が許すなら”という制約つきなので、候補から外れました。
私の感性ではウラヌスにメタルベルトは合わないですし。
社外品汎用交換ベルト
ブランド純正品にこだわった書き方をしましたが、基本的にラグの間隔が合えば社外品でも取り付け可能です。
そして時計店や大型家電量販店などでは多くの汎用交換ベルトが売られており、簡単な工具で取り替えが可能です。
ベルトの種類
交換用のベルトには主に以下の5種類があります。
- レザーベルト
- メタルベルト
- NATOベルト
- シリコンベルト
- セラミックベルト
また時計/ベルトによっては、取り外しに特殊な工具が必要なもの・交換できないものもございます。
Dバックル
バックルベルト(主にレザーベルト)のオプション品として、「Dバックル」という着脱を容易にし、且つ尾錠から受けるレザーへのダメージを軽減する効果を狙った留め具もあります。
簡単に言うと「擬似メタルベルト」化。
⇩
尾錠を取り付けている部分の“尾錠幅(革の幅)”に合わせたものを選んでください。
ムーンスウォッチ用のラグ幅“20mm”のベルトならだいたい“16mm~20mm”のものになると思います。(上記写真なら“18mm”)
Dバックルのサイズは“2mm”刻み。
“3つ折りタイプ”と“両開き(観音開き)タイプ”が一般的。
◆3つ折りタイプ
⇩
◆両開き(観音開き)タイプ
⇩
同一ブランドなら「両開きタイプ」のほうが少し価格は高い印象。
デザインは「両開き」のほうが好みですが、ロックを2ヵ所掛けなければならないので、個人的には「3つ折り」のほうが扱い易いです。
◆ベルト交換◆
◆Dバックル◆
“moonswatch”ベルト交換に必要なもの
“moonswatch”のベルト交換に必要な物は基本的に以下の2点です。
- ラグ幅“20mm”の交換用ベルト
- バネ棒外し
他にも治具など色々な道具があるようですが、今回自分が他に必要だと思えるのは風防の傷つき防止目的で“元から付いている風防保護フィルム”もしくはそれに代わる物。
作業時間は慣れていれば5分もかからないです。
新品の状態でいきなり傷が付いたら、「些細なことでも心のダメージはちょっと大きい」ので簡単な作業でも注意が必要です。
怪我にも注意して下さい。
ラグの間隔は『20mm』ですので、ベルトを交換する際には“ラグ幅20mm”のものを購入してください。
【URANUS】使用した交換ベルト【MORELLATO】
今回交換用に購入したベルトは“MORELLATO(モレラート)の牛革型押しクロコの白(艶あり)”にしてみました。
↓Amazonで購入した訳ではないので型番が違うかもしれませんが↓
一般的に白い革は汚れが目立つので、汚れ防止効果を狙っての“レザー用防水スプレー”も気休めではありますが噴いておきました。
※使用は取り付け前がオススメ。シミになる場合もありますので自己責任で。本体には付かないように。
◆MORELLATO(モレラート)◆
腕時計用ベルトを製造するイタリアのブランドで、スイス時計のOEMを請け負っていることでも有名です。
↓モレラート公式サイトはコチラ↓
当然グレードはありますが、高級腕時計にも使用される安定した品質と、4,000円代から展開されているリーズナブルさが魅力で、取り扱っているお店も多いブランドです。
付属している場合もあるようですが、交換の際はバネ棒外し用の工具も必要になります。
上記の場合は、左の先端が「バネ棒外し」右の先端が「バックル(尾錠)外し」になっています。
※交換の際は、工具による破損でだけでなく、風防の擦れ等も含めて、本体に傷が付かないように注意が必要です。怪我にも注意して自己責任で行ってください。
ベルクロを本体から外す際、バネ棒外しの先端が生地に刺さって切れるのが盲点かもしれません。
◆作業完了◆
イメージ通り可愛くできたと思います。
【MARS】使用した交換ベルト【BAMBI】
「ウラヌス」と同様、準備するものは
- “20mm”の交換用ベルト
- バネ棒外し
基本は以上2点。
◆今回「MARS」用に準備したベルトは「Bambi」製。
◆表
scotch guard(3M)の防水加工が施されているようです。
◆裏
◆装着準備
◆作業完了◆
「MARS」は単体の写真を撮り忘れていました。
“moonswatch”の風防サイズ
ムーンスウォッチの風防サイズは以下のとおりです。
- 風防の直径:約33mm
- 文字盤の直径(目視):約30mm
何軒か時計店や時計修理店等を回ったのですが、もう長いこと風防の保護フィルムは取り扱っていないそうです。
某大型家電量販店では「腕時計用ガラスフィルム」の取り扱いはあったのですが、“moonswatch”の風防を横から見た断面は“ドーム形状”です。
平面な風防のための汎用的なガラスフィルムは、“反らない素材“であるため、“面ではなく、点で接してしまい縁が浮いてしまう”のでやむ無く断念。
一回りもふた回りも小さなものなら乗るかもしれないですが、見た目の問題もありますし。
1ミリ単位でサイズ展開がありましたが、逆に迷いが生じたので賭けには出られませんでした。(結構お高いので)
風防保護フィルム自作計画
というわけで100均の液晶保護フィルムを自分でカットして使うことにしました。
とりあえず「ガラス」フィルムではないものを3種。
他にもコンパスとハサミ、もしくはサークルカッターや、中心に傷や穴が空かないようにマスキングテープ等も必要です。
柔らかい素材の物で試作をしながら「直径32mm」くらいで切り出せれば理想かなと考えています。
…
と、ここまで準備したのですが、「moonswatch専用・曲面対応」を謳っている「PDA工房」さんの保護フィルムを発見したので購入することにしました。
自作を期待された方には申し訳ないですが、ポイントは押さえたつもりなのでご容赦ください。
「moonswatch専用」保護フィルム -PDA工房-
ここからは「moonswatch専用設計」である「PDA工房」さんの保護フィルムを紹介します。
購入の決め手となったポイントは「曲面対応」と「衝撃吸収」
メーカーも「上級者向き」を公言しているだけあって、貼り付けに関して難易度は少々高め。
貼り直しはできませんが、貼り付けに失敗しても1度に限り「交換対応」して頂けるそうです。
メーカーに送れば「貼り付け代行サービス」も行っているらしく、不安がある方は利用されてはいかがでしょうか?
合わせて同社の「水貼りキット」も購入。
(手持ちの道具で事足りるのにスキージーが欲しくて買ってしまった)
↓内容物
程度にも依りますが、液はたっぷり使っても腕時計2個分ありました。
※水貼りを行う際、ベルトは外したほうが無難です。(濡れるので)
保護フィルム貼り付け
手順に関しては、スマホの液晶保護フィルムと同様なので割愛します。
先述のとおり「上級者向け」なのと、軽く失敗したので撮影する余裕もありませんでした。
水貼りとは、車のラッピングや窓に遮光フィルムを貼る時などに使われる手法です。
◆URANUS
今まで何度となく登場しているこれらの写真。
うっかり何度も掲載していましたが、実は既に保護フィルムを貼った状態でした。(初期フィルムの無いもの全て)
画像ではわかりにくいですが、水貼りキット付属の保持シールを使うことを失念していたため、少し失敗しています。(ゴム手袋をしていたお陰で指紋は付いていません)
風防の縁から一回り内側にある境界が見えますでしょうか?(2時もしくは7時位置周辺が見易い)
透明度が高く、違和感もあまりないので、不細工ということはないと思います。
◆MARS
「MARS」も同様に。
この写真のほうが境界が見やすいですね。
実物でもこれくらいの印象です。
11時の辺りに少し“気泡”が見られますが、許容範囲内だと思ってます。(そのうち消えるかな?)
“moonswatch”カスタム完了
カスタム…という程のことはしていませんが。
以上が今回の“moonswatch”に施したカスタムです。
◆ベルトの質感比較
“ウラヌス”の「艶アリ・エンボス」と“マーズ”の「ナチュラル・フラット」な質感の違いが伝わればいいのですが…。
◆重量変化
本家スピマスの重さは持っていないので比較はできませんが、「概要編“仕様”」に記載するため計量してみました。
だからどうということもないですが、レザーベルトの方が“1.1グラム”重くなるという結果になりました。(カスタムというからには計っておかないとね)
「moonswatch」に「Dバックル」をつけてみる
後日「Dバックル」も取り付けました。
Dバックル装着【URANUS】
ウラヌス【morellato】に使用したのは「観音開き・16mm」
1.まずは「バネ棒外」しを使い「尾錠」を外します。
2.「向き(裏表)」に気をつけて取り付けます。
完成。
開いた状態。
閉じた状態。
Dバックル装着【MARS】
ウラヌス同様、マーズにも「Dバックル」を取り付けました。
マーズ【Bambi】に使用したのは「3つ折り・18mm」
1.まずは「尾錠」を外します。
2.「向き(裏表)」に気をつけて取り付けます。
開いた状態。
閉じた状態。
まとめ
プラ風防が傷つきやすいのは素材の性質上仕方の無いことです。
傷がつけば研磨により綺麗にすることも可能です。
(↓プラ風防磨きには↓)
ただスウォッチは保証が切れると交換だけでなく修理すらできないので、気休めであったとしても衝撃吸収効果を謳っている保護フィルムを私は選択しました。
傷対策以上の効果を求めるなら風防が綺麗な内に保護フィルムで対処しておくほうが無難かなと思います。
他に“ガラスコーティング”という選択肢もあるようで、試してみたい気持ちもあるのですが、保証の対象外にならないか?プッシャーの隙間に入っても大丈夫なのか?マットな質感はどうなる?など気になることも多いので二の足を踏んでいます。
ベルトは付け替えるだけで劇的に印象が変わります。
ムーンスウォッチは「ポップ」なデザインが魅力の1つでもあるのですから、色々試して、思いもよらない“あなただけ”の組合せを探してみては如何でしょうか。
最後に
全4回にわたり続いた「Swatch×OMEGA BIOCERAMIC MoonSwatch」に関する投稿もこれにて終了です。
私の余計な一言・乱文にも耐え、最後までお付き合い頂いた皆様、本当にありがとうございました。
長いだけでたいした内容ではなかったかもしれませんが、少しでもお役に立てたなら幸いです。
↓関連する過去記事はコチラ↓
おまけ -買って後悔?買わずに後悔?-
↓ベルト交換↓
↓Dバックル↓
↓風防保護フィルム↓
↓風防磨き↓
↓その他↓