今回は「ゴミゼロ」に挑むNEW YORKはブルックリン発のサステナブルブランド「zero waste daniel/ゼロ ウェイスト ダニエル」をご紹介。
zero waste danielとは
大量生産・大量消費、そして大量廃棄されているファッション業界において、ブランド名にもなっているように“zero waste”つまり“廃棄物ゼロ”を掲げ、サステナブル(持続可能)に取り組むアパレルブランドです。
洋服の製造過程で出る生地の端切れや、不要になり廃棄されるはずの生地などを引き取り、再利用して、新たに洋服やアクセサリーを生み出しています。
※使用されているのは『未使用、未洗濯、未着用』の全く新しい状態の素材とのこと。
また創作過程においてもどうしても出てしまう細かい切れ端でさえ、中綿のように詰め込むなどして“ゴミゼロ”を目指しているそうです。
デザイナー
Daniel Silverstein / ダニエル・シルバースタイン
概要
ブランド設立は2017~。
パッチワークを基本としつつ、貼り絵の様にモチーフを描いたものや、毛糸の要領で生地を編み上げたものなどがあるようです。
バッグなどは、ハイブランドのレザー(の端革)が使用されている場合もあるそうで、発色が良く、手触りがモッチリしたものや滑らかなもの、柔らかく包み込まれるような高密度のファーなど、上質な素材が持つ雰囲気を纏った製品も見られます。
2019年に購入した際、マネージャーの方に伺った話では、使用している素材一つ一つに思い出や思い入れがあるようでした。
詳細は公式のインスタグラムやホームページを参照してください。
公式アカウント
実店舗【ニューヨーク】
2023年5月時点での所在地です。
取扱店
2023年時点で、日本における実店舗/正規販売店は確認できませんでした。
日本国内での主な購入方法はポップアップイベントとなります。
価格
ポップアップイベントでの価格は“2万円~”といったところ。
デザインがある程度統一されている(型紙があるの?)こと、ハンドメイドであること、個性的なデザインであることなどを考慮するとかなりお手頃な価格設定だと思います。
参考までに2023年5月時点の価格を一部掲載。
- トップス【パッチワーク】:¥26,400
- パンツ【パッチワーク】:¥25,300
- 半袖トップス【パッチワーク】:¥23,100
- ハーフパンツ【パッチワーク】:¥23,100
サイズ感
今回ご紹介するのは2019年購入品。
大胆な柄の配置。色はピンクですがコチラのブランドにしては無地のパーツが多くておとなしめ。
店頭にピンクのものが他に無かった特別感と、購入時に自分が履いていた靴の色に引っ張られて購入した記憶があります。
廃棄前のブランドが元々目指したデザインは?と思いを馳せてしまう一定間隔に配置されたベロア。あまり日本では見かけないような生地が使われているのも魅力の1つ。
フードにも不思議な柄の生地。
ステッチは白糸で。
ジッパーは安定の“YKK”製。
◆裏
敢えて裏返して見てみます。
フードには裏地あり。
専門的なことはわかりませんが、ロックミシンでかがり縫いされているようですので、裏から見ても生地の貼り合わせの始末は綺麗です。
サイズ
「zero waste daniel」は“ユニセックス”ブランドです。
サイズは概ね“xs~xxl”
パッチワークという性質上、1点モノであり、2つとして同じものは無いと言えるので、実物を見ずに購入する際は注意が必要な場合もあるかもしれません。
サイズは「S」
フィット感のあるスポーツウェアのようなデザインが多いので、流行に左右されるサイズの尺度の振り幅はさほど大きくないと思われます。
着丈
簡単にですが測ってみました。
サイズ感は国や時代によっても変化しますし、個体差もあります。
あくまでも私の購入品のサイズですので参考程度に。
サイズ“S”で平置きの着丈は“約56cm”
最終的なスタイリングは試着して判断するしかないですが、袖は長めに設定されていたので、身長170cm位で“Sサイズ”でも着用は可能でした。
身幅
脇の下の間隔を測ってます。
“約50cm”
最後に
紹介したのは2019年の購入品なので、あれから4年…2023年のポップアップイベントを少し覗いてきましたが、技術的にもデザイン的にも現行品は当時よりも更に洗練され進化しており、より鮮やかで華やかで力強い印象を受けました。
SDGsの枠にとどまらず、色・柄物が好きな方、“一点モノ”という響きが好きな方、一度宝探し感覚で手に取ってみて一目惚れに身を委ねてみては如何でしょうか?
愛着を持つことこそが1番のSDGsだったりするかもしれませんしね。