今回ご紹介するのは、京都三条にある【京菓匠 三條若狭屋】さんの「祇園ちご餅」です。
「ちご餅」の由来
祇園祭とは、毎年7月1日~31日の1ヶ月間にわたり執り行われる京都を代表する祭で、東京・神田明神の「神田祭」、大阪天満宮の「天神祭」と並び『日本三大祭』といわれています。
祇園祭の山鉾に乗る稚児 (現在では長刀鉾のみ) は、「社参の儀」として八坂神社に参り「御位貰いの儀」により“五位少将”・“十万石大名”相当の格式を授かり、「神の使い」となります。
昔、社参の帰り、神の使いとなった稚児が参列者に振る舞った“味噌だれを付けた餅”が、“厄を除き、福を招く”ご利益があると評判であったそうですが、いつしかその文化は失われてしまったようです。
その話を元に大正時代、若狭屋の二代目主人がアレンジを加えて創作したものが今回ご紹介する「ちご餅」です。
京菓匠 三條若狭屋ホームページより
祇園ちご餅
価格:1包み3本入りで¥540 (2022年7月現在)。
串に刺された 5㎝程の求肥には、ココナッツのような食感の氷餅が薄くまぶされており、中には甘く味付けされた白味噌がトロッと入っています。
三條若狭屋さんの“花びら餅”を頂いたことはありませんが、一般的な花びら餅の白味噌餡ではなく、甘酒のような風味の白味噌です。
京都で味噌といえば「本田味噌」が有名ですが、こちらで使用されている味噌もやはり本田味噌でしょうか?
竹の皮を模した包み紙。早く食べるに越したことはありませんが、お日持ちは“1週間”程度とのこと。
八坂神社の御神紋入りの内包装。
店舗情報
※2022年7月現在、公式の各種snsアカウントは作られていないようです。
※店内にはカフェも併設されています。
地図
最寄り駅からのアクセス
■京都市営地下鉄「二条城前駅」より徒歩約5分
おまけ
和菓子には素材の旬だけでなく、季節感を表現したもの・祭に合わせたもの等も多く作られています。その時期でしか食べられないお菓子を探してみるのも面白いかもしれませんね。
※「祇園ちご餅」は通年販売です。
祇園祭をテーマにした和菓子はコチラ。(ちょっと強引かな?)