【駿 surugaya】『生粒羊羮』

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和菓子

今回ご紹介するのは、大阪・南森町にある和菓子店【駿 surugaya】さんの『生粒羊羮』です。

【駿 surugaya】は【大阪本家駿河屋】さんの新ブランドです。(以下、敬称略)

【駿河屋とは】

『日本における羊羮発祥の店』であり、豊臣秀吉の大茶会では引き出物として配られた煉羊羹が諸大名から賞賛を受けたそうです。

【大阪本家駿河屋】と【総本家駿河屋】の関係

【駿河屋】には560年という長い歴史のなかで多くの分家や暖簾分けがあるそうで、【大阪本家駿河屋】もその1軒。
和歌山の【総本家駿河屋】が本家、大阪の【大阪本家駿河屋】が分家とのことで、どちらも【鶴屋】がルーツにあり、どちらも歴史的に『煉羊羹発祥の店』といえます。

【大阪本家駿河屋】は、12代目 善右衛門の三男・岡本善三郎が1837年(天保8年)に分家され【大阪 駿河屋 】として創業されたようです。
ちなみに【大阪 駿河屋】から暖簾分けした【堺 駿河屋】は歌人 与謝野晶子の生家とのこと。

【駿河屋の歴史】

1461年(寛正2年)、京都伏見で初代・岡本善右衛門が【鶴屋】を屋号とする饅頭処を創業。
・5代目・岡本善右衛門が餡を「蒸す」から「炊き上げる」製法の羊羮を考案。「煉羊羹」の原形となる。
・1560年頃「紅羊羮」が豊臣秀吉に取り立てられる。
・6代目・岡本善右衛門が餡炊きに寒天を用いた現在の「煉羊羹」に仕上げる。
・1876年 第一回パリ万博に「煉羊羹」を出品し、金賞を受賞。

大阪本家駿河屋/総本家駿河屋 公式ホームページ

・大阪本家駿河屋 公式ホームページはコチラ
・総本家駿河屋 公式ホームページはコチラ

【大阪本家駿河屋】が令和2年に革新的な和菓子を創るブランド【駿 surugaya】を立ち上げるのと時を同じくして、代々「岡本善右衛門」を襲名してきた【総本家駿河屋】が、令和3年に【総本家駿河屋 善右衛門】に屋号を変更するなど、新しいあんこの歴史が始まるようで勝手に期待してしまいます。

羊羮の歴史

羊羹のルーツは中国の点心(小食や間食のこと)にあります。
「羊羹」の「羹」は、「とろみのある汁物」を意味する漢字であることから、中国での本来の形の「羊羹」とは、文字通り「羊の肉やゼラチンを使ったとろみのある汁物」のことを指します。
室町時代の「庭訓往来」という文献には、鎌倉~室町時代、中国の留学から戻った禅僧が点心のひとつとして羊羹のレシピを日本に持ち帰ったが、禅宗では肉食が禁じられているため、羊肉の代用として小豆や小麦粉、葛粉などの植物性の材料を使用した汁物が作られました。と記述されているそうです。

とらや 公式ホームページ “小さなお話”参照

とらや 公式ホームページはコチラ

この精進料理へと変化した羊羮もどきの汁物が日本における羊羮の歴史の始まりであり、その後茶の湯の席でも用いられるようになったことから、蒸し羊羹のような汁気のないものへと更に形を変えることとなります。

初期の蒸し羊羹は棹物ではなく、蒸した材料をこねて様々な形を表現する「煉切」の原型にあたるお菓子だったそうです。

生粒羊羮

羊羮をどら焼の皮で大胆に挟むというインパクト大の見た目は、ハイブリッドという枠に納まらない存在感。ボリューム満点で餡好きには堪らない仕上がりです。

生粒羊羮の“生”は、たぶん“生食感”に由来していると思われ、ゴロッと入った小豆の粒感を楽しめます。
羊羮に小豆が入っているのではなく、小豆を羊羮で固めたような、どちらかといえば「きんつば」に近い印象で、こちらもハイブリッドといえそうです。

このボリュームでも安定感があり、噛んだ瞬間に餡が崩れて溢れ出すということもありません。

ホットドッグのように持ってかぶり付くもよし!
シュークリームのように羊羮を水平に切ってシェアするもよし!
分解して頂く…のは醍醐味が損なわれるので、よろしくはないですね。

味わい方は自分次第の、たくさんの魅力が詰まった新感覚和菓子はいかがでしょうか?

店舗情報

■駿 南森町本店 (surugaya)
■住所:〒530-0038 大阪府⼤阪市北区紅梅町2-17
■電話番号:06-6354-3333
■FAX:06-6924-8125
■営業時間
・平日 10:00 – 18:00
・土日祝 10:00 – 17:00
■公式ホームページ:http://www.o-surugaya.com/
■sns:Instagram

地図

■最寄り駅からのアクセス

・大阪メトロ「南森町」駅から徒歩約3分
・JR東西線「大阪天満宮」駅から徒歩約3分

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