今回は【京菓子司 末富】で9月10日“中秋の名月”に合わせて限定的に販売された「風流団喜(ふうりゅうだんき)」のご紹介。
毎年“十五夜”の「月見団子」として販売されており、末富さんの期間限定商品の中でも群を抜いて存在感があり、個人的に毎年予約開始のアナウンスがあるのを今か今かと待ち焦がれるほど大好きなお団子です。
今年のお月見はいつ?
“お月見”が行われる日は年に3回あり、今年(2022年)は以下の通りです。
- 「十五夜」(旧暦8月15日):9月10日
- 「十三夜」(旧暦9月13日):10月8日
- 「十日夜」(旧暦10月10日):11月10日
“中秋の名月”とは「旧暦8月15日」の「十五夜」のことをいいます。
ただ、この記事を2022年9月10日(十五夜)に見る方はいらっしゃらないと思うので、2023年分も載せておきます。
団喜とは?
“団喜”とは、団子によく似た、平安時代に作られていた代表的な唐菓子(からくだもの)【八種唐菓子(やくさからくだもの)】の内の一種であり、団子のルーツであるとされています。
ただ“団喜”を八種唐菓子の“歓喜団”と解釈した場合は以下のものとなります。
風流団喜
蓋を開けると…
「風流団㐂」の銘と並べ方の説明書が封入されています。
各色や配置にも何か意味が込められているのでしょうか?
箱の中には、紫・青・赤・白・緑と、淡く色付けされた5色の可愛い団子が各色3個ずつ、計15個入っています。
この“15個”というのは、十五夜に因んでいるそうです。
盛付け
本来であれば台になる“三宝(さんぼう)”も付属しているのですが、今年はススキなどを準備していなかったこともあり、皿に盛り付けてしまいました。
※↑は過去の写真です。
花より団子で風情が無くなってしまったことをお許しください。
それでは説明書きの通り盛り付けていきます。
◆1段目
◆2段目
◆3段目
完成!!
ほぼ色が隣り合うこともなく、この絶妙な色彩感覚は何度見ても独特で可愛いです。
断面
少し柔らかめのトロッとした餅で餡を包んだシンプルなお団子。
構成がシンプルなので、当然味もシンプルな団子ではあるのですが、やっぱり美味しいんですよね。
赤い団子だけが“白あん”になっています。
他の4色はあんこの味に違いは無いと思うのですが…。
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店舗情報
京菓子司末富 本店
- 住所:〒600-8427 京都府下京区松原通入
- TEL:075-351-0808/075-361-5308
- FAX:075-351-8450
- 営業時間:9:00~17:00
- 定休日:日曜日・祝日
- テイクアウト
アクセス
■JR京都駅から
市営地下鉄:烏丸線「五条駅」下車 2番出口より 徒歩約5分
■市営バス
5系統もしくは26系統 「烏丸松原」下車 徒歩約5分
■阪急電鉄
「烏丸駅」下車 2・6番出口より徒歩約10分
■市営地下鉄 烏丸線「五条駅」下車 2番出口より 徒歩約5分
その他店舗
ジェイアール京都伊勢丹・京都高島屋・大阪高島屋・日本橋高島屋・新宿高島屋・横浜高島屋・ジェイアール名古屋高島屋
営業時間・定休日:各施設営業時間に準ずる。
詳細は公式ホームページよりご確認ください。
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最後に
末富さんのイベント限定品の中でもイチオシ商品の1つですが、予約期間はあまり長くない印象なので、8月下旬以降は店頭やホームページ、SNSなどでこまめにチェックしたほうがいいと思います。(可能ならば店頭で!)
2023年の“お月見”は以下の日程になります。
あくまでも予想ですが、販売1週間前に予約を締め切るとするなら、来年2023年の予約受付は9月15日頃になると思われます。
他ではあまり見ることのない趣向の月見団子をお供に、空を見上げてみてはいかがでしょうか?
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
拙いブログですが、今後ともよろしくお願いします。
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参考文献・引用・出典
- 亀屋清永ホームページ「清浄歓喜団」
- wikipedia“唐菓子”
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